伊豆高原 象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~

象牙彫刻120点を中心に世界最大の宝石屏風や翡翠彫刻等、東洋美術工芸品を収蔵
まさに至宝たちの競演、日本の故宮と言われ必見に値します。

蘇繍  ~ 世界最大の両面刺繍 ~

紅楼十二金釵

 刺繍 《 紅楼十二金釵 》衝立は、近年蘇繍芸術の絶品と言える。杭州友好飯店・有限会社山光、両社による企画、設計、蘇州呉県両面刺繍工場にて制作された。高さ 2メートル・幅 3.2メートル 飾り枠を含む大きさは高さ 3.3メートル・幅 4.6メートルあり、1枚のシルクの生地に、延べ26,000メートル・400色のシルク糸を使用されており、8人の職人が3年以上をかけ1993年に完成。歴史ある蘇繍の中でもこの規模の両面刺繍は初めて作られた世界最大の両面刺繍です。

 この作品は中国古典小説(紅楼夢)の主人公十二金釵《12人の娘》をストーリーとして、物語にある代表的な場面。大観園の春日行楽の風景を芸術的に醸し出している。十二人の娘の性格を見事に表し、また白玉蘭・牡丹・柳等大観園の風情を見事に表現している。周りの飾り枠も紫檀を使い、鳳凰・66輪の牡丹の花など、この作品に豪華さ上品な雰囲気を与えて、しばし見入っていると正に紅楼に入っているような気分になる。

紅楼十二金釵

シルク ~絹~

 中国人はシルクを発見し発展させてきた。揚子江江南の人々は中国文化の中で、独自且つ珍しい民間芸術の華、蘇繍(両面刺繍)を完成させた。蘇繍には二千年以上の歴史があり、春秋時代すでに服飾に用いられていた。

刺繍

 南宋時代、刺繍技術はすでに成熟しており、明代には詳微且つ清列な蘇繍が完成した。清代の蘇繍は種類豊富で、流派も次第に多くなり名人が生まれた。蘇繍は優れた図案、鮮やかな色彩、豊富な蘇繍技術と地方文化の影響を受け、湖南の湖繍、広州の粤繍、四川の蜀繍とともに中国四大蘇繍となった。蘇州の刺繍は両面刺繍で、裏表どちらから見ても糸の結び目がなく、両側から見られるのが特徴です。少し離れて見ると絵画としか見えない精巧な出来栄えで一本の絹糸をさらに30本程に分けて細かく使用しています。

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